COLUMNコラム
吹き抜けのある飲食店のメリット・デメリット
飲食店で明るく開放的な雰囲気を演出するためにおすすめなのが、吹き抜けです。しかし、食事を提供する場として吹き抜けにはデメリットもあります。そこで今回は、吹き抜けのある飲食店のメリット・デメリットについてご紹介します。
吹き抜けとは
そもそも吹き抜けとは、どういった設備のことを指すのでしょうか。吹き抜けとは、2層以上の構造で建物の階の間に天井や床がなく、上下がひと続きにつながっている空間を指します。開放的でデザイン性のある空間を演出できることから人気が高まり、商業施設やビルのほか、一般住宅のリビングや玄関などに取り入れるケースも増えてきています。
吹き抜けのメリット
吹き抜けの最大のメリットは、開放感が生まれることです。床面積が同じでも、天井が低いと圧迫感があり狭く感じられます。吹き抜けにすることで天井が高くなるため、広く開放的に見せることができるのです。
また2階部分に窓を設置することで、自然光が入りやすく明るい空間になる点も魅力です。高い位置から光が入るため、空間の隅々まで自然光が行き届きます。立地条件により、1階の窓からでは十分に光を取り込めない場合にもおすすめです。1階の窓から2階の窓へと空気の通り道ができるため、風通しも良くなります。
吹き抜けのデメリット
食事を提供する飲食店では清潔に保つことが重要です。しかし高い位置にある吹き抜けは掃除がしづらいのがデメリット。高所用の掃除器具を使うか、業者に依頼して掃除してもらう必要があります。
また吹き抜けにすることで空間が縦に長くなり、光熱費がかさむ傾向にあります。暖かい空気は上にいく性質があるため、特に寒い季節は要注意です。全館空調やシーリングファンなどを活用し、空気を循環させて空間全体を暖められるように対策しましょう。エアコンと床暖房を連動させて、上下から効率的に空間を暖めるのもおすすめです。
吹き抜けの魅力を生かして理想の飲食店に
今回は、吹き抜けのある飲食店のメリット・デメリットについてご紹介しました。デメリットもあるものの、飲食店を明るく開放的な空間にしたいなら、吹き抜けはとても良い選択肢です。デメリットに対して上手く対応しつつ、理想のお店を実現しましょう。
クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。