COLUMNコラム

テイクアウトに対応する飲食店づくり|受け渡しと動線のポイント

店内での食事に加えて、テイクアウトに対応する飲食店は今や珍しくありません。

テイクアウトは、客席数に限られず売上を伸ばせる方法の一つです。一方で、店舗のつくりが対応できていないと、入口が混雑したり、厨房の作業が滞ったりして、店内のお客様へのサービスにも影響が出てしまいます。

この記事では、テイクアウトに対応する際に起こりやすい課題と、店舗設計で押さえておきたいポイントをご紹介します。

これから飲食店を開業されるオーナー様は、ぜひご参考ください。

テイクアウト対応で起こりやすい課題

店内飲食を前提につくられた店舗でテイクアウトを始めると、さまざまな課題が出てきます。

たとえば、商品を受け取りに来たお客様が入口付近で待つことになり、入店するお客様や会計をするお客様と動線が重なってしまうケースがあります。また、厨房では容器への詰め替えや袋詰めなどの作業が増え、忙しい時間帯には提供が遅れる原因にもなります。

こうした課題は、オペレーションの工夫だけでは解決しにくいため、店舗のつくりから考えることが大切です。

店舗づくりで考えたいポイント

テイクアウトをスムーズに運営するために、次のような点を検討しましょう。

受け渡しスペースの位置を決める

受け渡しスペースは、入口から分かりやすく、店内の客席に入らずに済む位置に設けるのが理想です。

物件の条件によっては、外から直接受け渡しができる小窓を設けることも選択肢の一つです。店内のお客様とテイクアウトのお客様がすれ違いにくくなり、それぞれが快適に過ごせます。

待ち時間の過ごし方を想定する

注文から受け取りまでに待ち時間が発生する場合は、お客様がどこで待つのかを想定しておきましょう。

入口付近に小さなベンチを置く、通路をふさがない待機位置を決めるといった工夫だけでも、店内の落ち着きは大きく変わります。

梱包の作業スペースを確保する

テイクアウトでは、料理を容器に詰め、袋に入れるまでの作業が必要です。

厨房やパントリーに梱包作業用の台を確保し、容器や袋、カトラリーなどの備品をその近くに収納できるようにしておくと、忙しい時間帯でも作業が混乱しにくくなります。

外から分かる案内を用意する

テイクアウトに対応していることが外から分かると、通りを歩く人にも利用してもらいやすくなります。

看板やメニューボードなどで、テイクアウトの受付場所や商品を分かりやすく示しておきましょう。

業態によって考え方は変わる

テイクアウトの割合が大きい店舗なのか、店内飲食が中心でテイクアウトは補助的なのかによって、必要な店舗のつくりは異なります。

テイクアウトを売上の柱にしたい場合は、受け渡し口や梱包スペースを店舗計画の初期段階から組み込んでおくことが大切です。開業後に「やっぱり始めたい」となる可能性がある場合も、将来の対応を見越した余白を残しておくと安心です。

衛生面も事前に確認する

テイクアウトの料理は、提供してから食べるまでに時間がかかるため、店内での提供以上に衛生管理への配慮が必要です。

提供するメニューや販売方法によっては、取得している営業許可の範囲や表示の要否を確認した方がよいケースもあります。テイクアウトを始める前に、管轄の保健所へ相談しておきましょう。

まとめ

テイクアウトは、客席数に限られず売上を伸ばせる有効な取り組みです。受け渡しスペースの位置、待ち時間の過ごし方、梱包の作業スペース、外から分かる案内などを店舗設計の段階から考えておくことで、店内のお客様とテイクアウトのお客様の双方にとって快適なお店につながります。

店舗設計のクリアデザインは、東京渋谷区を拠点におく設計事務所として、営業スタイルに合わせた動線設計やレイアウトをご提案しています。将来の展開も見据えた飲食店づくりをサポートいたします。

無料でご相談も承っておりますので、店舗設計に強い設計事務所をお探しのオーナー様は、ぜひ一度クリアデザインまでご相談ください。