COLUMNコラム
小さな物件で飲食店を開業する|狭小店舗を活かすレイアウトの工夫
飲食店の開業を考えるとき、初期費用や家賃を抑えるために、小さな物件からスタートするオーナー様は少なくありません。
狭小店舗は、限られた空間の中に厨房、客席、収納、トイレなどを収めなければならず、レイアウトの工夫次第で使いやすさも居心地も大きく変わります。一方で、うまく計画できれば、小さいからこその魅力を持ったお店をつくることもできます。
この記事では、小さな物件で飲食店を開業するメリットと、狭小店舗を活かすためのレイアウトの工夫をご紹介します。
これから飲食店を開業されるオーナー様は、ぜひ最後までご覧ください。
小さな物件で開業するメリット
小さな物件には、広い物件にはないメリットがあります。
まず、家賃や内装工事費などの初期費用を抑えやすく、開業後の固定費も軽くなります。また、少ない人数でも店内全体に目が届きやすく、オーナー様自身がお客様一人ひとりと向き合いやすいのも特徴です。
さらに、席数が少ない分、少ない来客数でも店内ににぎわいが生まれやすく、外から見たときに「人気のお店」という印象を与えやすい面もあります。
狭小店舗で起こりやすい課題
一方で、狭小店舗には特有の課題もあります。
客席を増やそうとすると厨房が狭くなり、厨房を広くすると客席が減るというように、空間の取り合いが起こりやすくなります。また、食材や備品の収納が不足しやすく、物があふれて雑然とした印象になったり、店内に圧迫感が生まれたりすることもあります。
狭小店舗を活かすレイアウトの工夫
限られた空間を有効に使うために、次のような工夫を取り入れましょう。
メニューを絞って厨房をコンパクトにする
厨房の大きさは、提供するメニューによって大きく変わります。
メニューを絞り込むことで、必要な厨房機器や食材の種類が減り、厨房をコンパクトにまとめやすくなります。その分、客席やお客様が過ごす空間に余裕を持たせられます。
カウンター中心の客席にする
狭小店舗では、テーブル席よりもカウンター席のほうが面積を効率よく使えることが多くあります。
厨房と客席をカウンターでつなぐことで、料理の提供や下げ膳が短い動線で済み、少人数での運営にも向いています。
壁面や高い位置を収納に使う
床面積が限られる場合は、壁面や天井に近い空間を収納に活用することを検討しましょう。
造作の棚やカウンター下の収納など、空間に合わせてつくることで無駄なく収納量を確保できます。見せる収納と隠す収納を使い分けると、店内もすっきり見えます。
視線の抜けをつくる
狭い空間でも、視線が奥まで抜けるようにすると実際よりも広く感じられます。
高い間仕切りを避ける、壁や天井に明るい色を使う、鏡を効果的に取り入れる、天井を表しで高さを出すといった工夫があります。
動線を短くシンプルにする
狭小店舗では、スタッフ同士やお客様とすれ違う場面が増えがちです。
厨房内の動きや提供の流れをできるだけ短く、一方向になるように計画することで、狭い空間でもストレスなく動けるようになります。
物件選びの段階で確認したいこと
狭小物件では、給排水やガス、電気の容量、排気ダクトのルートなどの条件が、レイアウトの自由度を大きく左右します。
「広さは十分だと思ったのに、厨房を置ける場所が限られていた」ということも少なくありません。契約前の内見の段階で設計者に相談し、想定している業態が実現できるかを確認しておくと安心です。
まとめ
小さな物件での開業は、初期費用や固定費を抑えやすく、お客様との距離が近いお店づくりがしやすい選択肢です。メニューを絞った厨房計画、カウンター中心の客席、壁面を活かした収納、視線の抜け、シンプルな動線を意識することで、狭さを感じさせない居心地の良い店舗につながります。
店舗設計のクリアデザインは、東京渋谷区を拠点におく設計事務所として、物件選びの段階から、限られた空間を活かす店舗設計をご提案しています。小さなお店だからこその魅力を引き出す飲食店づくりをサポートいたします。
無料でご相談も承っておりますので、店舗設計に強い設計事務所をお探しのオーナー様は、ぜひ一度クリアデザインまでご相談ください。