COLUMNコラム
料理の美味しさを視覚的に演出する食器。特別感のある食空間を作り出すために
料理と食器の合わせ方が食欲を掻き立てる
料理の見た目は、美味しさに大きな影響を与えるといわれています。配色や素材選びで料理の味わいが変わるとなれば、気になるのが料理を提供するのに使う食器です。食器は、ただ料理を供すための器ではありません。料理の美味しさを視覚的に演出する、とても大切な役割が与えられているのです。お客様の満足度を大きく左右するとされる食器選びのポイントについて解説します。
料理に合わせる食器の選ぶときのポイント
「テーブルコーディネート」というと、披露宴パーティーなど特別な席でのテーブルセッティングのことを連想される方も多いと思いますが、飲食店を含むお客様をもてなすデイリーな食空間におけるテーブル周りの演出全般を指しています。器やカトラリー類など、使い方一つで雰囲気はガラリと変わるもの。料理を引き立てるテーブルコーディネートを意識することで、見た目が華やかになるだけでなく、味覚にもよい影響を与えることができます。
白い器
もっとも使いやすいといわれるのが、白い器です。料理の色彩やフォルムを際立たせることができ、和洋中など、料理のジャンルに関係なく使用することが可能です。また、控えめなカラーなので、形状やデザインが凝ったものを選んだとしても違和感が出にくく、個性やオリジナリティを表現するのにも適しています。たとえば、四角い器に盛り付けるだけで、いつもの料理がスタイリッシュな印象に見違えるはず。余白が大きな丸皿であれば、上品さがプラスされ、食卓も華やぎます。
異素材のものと組み合わせやすいため、より自由な演出を楽しむことができます。たとえば、白い陶器製の器にガラスの器をのせれば、白い器が光を反射し、冷涼感のあるガラスのなかの料理がより明るく鮮やかさを増すことに。お造りやデザートなどの盛り付けにとても適しています。
小鉢を使ったアイデア
テーブルコーディネートの脇役となることが多い小鉢をあえて主役に使うという方法もあります。木製のカッティングボードなどに小さな小鉢をいくつものせて、色とりどりの料理を盛りつければ、まるでテーブルに花が咲いたような華やかな印象に。
透明のグラスを料理にも活用
ドリンクに使用する透明のグラスを料理に活用するのもおすすめです。たとえば、多種の野菜を使ったサラダや層状のデザートなど、美しい配色を活かしたカラフルな盛り付けが楽しめます。ワイングラスなど脚付きのものを使えば、シュリンプカクテルのような演出にも使えます。
季節感のある彩りを
「この料理にはこの器」と決めてしまいがちですが、春にはパステルカラーを、夏には鮮やかな青やガラスの器を、秋はくすみカラーという具合に、季節によって器を変えるのもおすすめです。同じ料理でも、器の色や素材に合わせて付け合せやトッピングを変えるのもよいでしょう。
特別感のある食空間が生み出すかけがえのない体験を
飲食店では、器を含めた食空間の演出がお客様の体験を大きく左右します。クリアデザインでは、店舗ごとの明確なコンセプトに基づいて、内装から器選びまで、トータルなデザインをご提案しています。新店舗出店や改装をお考えのオーナー様は、ぜひお気軽にご相談ください。