COLUMNコラム

コンセプトに合ったあたたかみのある内装を。インテリアに人気の木材の効果と特徴

店舗内装に木材を使う効果

木材を使った店舗内装デザインは、時代に関係なく広く受け入れられています。ほかに低コストで丈夫、なおかつ長持ちする素材はいくらでもありますが、現在でも人気が高いのが特徴です。

家屋はもちろん、日々目にしたり触ったりするものに使用されているため、私たちにとってたいへん身近な存在と言える木材。プラスチックなど人工的に作られたものにはない、以下のような魅力にあふれています。

あたたかみなど視覚的な効果

木材は見る人をリラックスさせる効果があると言われています。ベージュやブラウンなど、アースカラーと呼ばれる色調のなかでも暖色系の色味を帯びていることから、木材にはナチュラルな質感があり、あたたかみを演出することができます。

木材にはあまり強く光を反射しないという特徴もあります。そのため、内装に取り入れてもまるで圧迫感がありません。落ち着いた印象のインテリアに欠かせない存在です。

また、使用する種類によって印象が大きく変わるのも木材の魅力。予算やニーズにあわせて、微妙な表情の違いを表現することが可能です。

肌触りなど触覚的な効果

肌触りのよさも木材の持ち味の一つです。鉄などの金属と比べると熱伝導率が低いため、冬場に触ってもあまり冷たく感じることがありませんし、夏場、太陽の熱であたためられた木材に触れても、火傷することもありません。

木材を使った床を裸足で歩いたり、壁に寄りかかったりすることが可能なので、さまざまな内装プランに対応することができます。

木材の種類

木材には実に多様な種類があり、大きく無垢材と加工木材とに分類できます。ここでは、代表的なものを取り上げ、それぞれ特徴や魅力についてご紹介します。

無垢材

オーク

落葉樹であるナラの木のこと。とても硬いのが特徴で、傷がつきにくく、耐久性に優れます。木目が美しいため、高級感のある空間づくりにうってつけです。

パイン

いわゆる松の木のこと。とてもやわらかく、衝撃を吸収する効果があります。傷がつきやすい、変形しやすいなどのデメリットがありますが、カントリー風など素朴な印象を演出するのに向いています。

ウォールナット

クルミの木です。加工しやすく、歪みが生じにくいという特性があります。適度なツヤがあり、木目もなめらか。高級感のあるシックなインテリアに適しています。

タモ

重くて硬さもあります。オークよりも木目がはっきりしているのが特徴です。ナチュラルでクリーンな印象は、オークと同様、高級感があります。

スギ

軽くてやわらかく、加工しやすいのが特徴。木目や節があり、素朴で味わいのあるインテリアを作ることができます。

ヒノキ

スギと同じくやわらかく加工がしやすい木材です。木目もあるため、木のあたたかみが感じられます。素朴でナチュラルな印象のインテリアに適しています。

加工木材

合板

薄くカットした木材を繊維の向きが交互となるように熱で貼り合わせたもののことを指します。価格がリーズナブルで強度もあります。インテリアの材料として使われることは稀です。

LVL

繊維の向きが同じになるよう貼り合わせたもののことをLVLと呼びます。主に構造躯体に使われます。

集成材

繊維の向きが同じになるように角材を貼り合わせたもの。インテリアの材料としても頻繁に利用されます。

パーティクルボード

砕いた木材に接着剤と混ぜ、熱で成形したもののことを言います。安くて軽いのが特徴。壁材や床材として使われます。

快適であたたかみのある店舗づくりをサポート

クリアデザインでは、コンセプトの立案から設計までをサポート。単に木のぬくもりを活かすだけでなく、店舗ごとに最適な材料をご提案し、個性的な空間づくりの実現をお手伝いしています。新店舗出店される際は、ぜひご相談ください。