COLUMNコラム
”うっかり”から大火災に!?飲食店で火事を防ぐポイント
火を使用する機会の多い飲食店で怖いのが、火災のリスク。火を使い慣れている料理人こそ、「うっかり」から火災につながるリスクを認識しておかなければいけません。今回は、飲食店の火災の主な原因、火災を防ぐポイントについてご紹介します。
火災の多くは「うっかり」が原因!?
東京消防庁の発表によると、管内での火災発生件数は年々減少傾向にあるものの、飲食店の火災件数は増加傾向にあります。規模の大きさに差はあるものの、ニュースでもたびたび取り上げられる飲食店の火災は、飲食店経営者にとって避けては通れない問題です。
飲食店で発生する火災の多くは、厨房のガス機器が火元になっています。ガスの火を点けたまま「忘れる・放置する」など、人的要因によるものが主な原因です。そのほか、接炎する、過熱、伝導過熱などによる火災もあります。飲食店においては、調理中のちょっとした「うっかり」が火災につながる可能性が高いのです。
飲食店で火事を防ぐポイント
では、飲食店で火事を防ぐにはどのような対策をしたら良いのでしょうか。ここでは具体的なポイントをご紹介します。
従業員への防火教育を徹底する
飲食店経営者はもちろんのこと現場で働くスタッフ全員が「飲食店は常に火災のリスクが高い」という認識を持ち、防火教育を徹底しましょう。特に全員で心がけたい基本的なポイントは、「火をつけたまま放置しない」「火の近くに可燃物を置かない」という2点。さらに万が一火災が起きてしまった際の対応についても教育が必要です。火災が起きた際は、いかに迅速に対応できるかでその後の被害の大きさが変わってきます。初期消火や通報、お客様への避難誘導など、スタッフ全員がスムーズに動けるようシュミレーションしておくと安心です。
コンロなどの周りに燃えやすいものを置かない
コンロなどの周りに燃えやすいものを置かないように徹底します。火災のリスクは、厨房内の物の配置によっても高まります。厨房ではティッシュやキッチンペーパー、メモ帳などの紙類や、布巾などの布類といった燃えやすいものを使う機会も多いです。こうしたものを火が出る設備の近くに置かないよう、厨房内の配置から見直し、スタッフにもしっかり伝えましょう。
厨房設備の点検・清掃を定期的に実施する
厨房設備の点検・清掃は、定期的に実施するようにしましょう。火を使う厨房では、長年掃除やメンテナンスを怠ることでホコリや油などが出火原因になることも少なくありません。排気ダクトなどの清掃をしっかりしておくことで、万が一火災が起きた際もすぐに延焼せず、被害を最小限に抑えることができます。こまめに厨房機器を確認し、火災のリスクを減らしましょう。
火災を防いで安全なお店づくり
今回は、飲食店の火災の主な原因、火災を防ぐポイントについてご紹介しました。火を扱う飲食店は、常に火災のリスクと隣り合わせです。小さなうっかりが大きな火災につながることもあるため、スタッフ全員が危険を理解し、しっかり対策をしておきましょう。
クリアデザインは、設計から施工までを一貫して請け負う店舗設計事務所です。「人間中心設計」をコンセプトに、オーナー様の夢やこだわりを叶えつつも、飲食店としても機能性や社会性なども兼ね備えた設計プランをご提案しています。無料でご相談も承っておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。